デンマークのスポーツブランドhummel(ヒュンメル)が、サポートする6つのクラブと協働で作成した SDGsシャツは、平和をテーマにした持続可能な取り組みに繋げるチャリティシャツ。9月10日に千葉市のフクダ電子アリーナで行われたヒュンメルマッチで、ジェフユナイテッド市原・千葉とツエーゲン金沢の両クラブの選手が着用した。
持続可能な取り組みを6クラブ連携で実施
ヒュンメルでは、KARMA PROJECTという名のもと、人権やジェンダー、平和をテーマにした取り組みをグローバルで行っており、この秋に、サポートする6つのクラブと協働して、SDGsの10番「人や国の不平等をなくそう」や16番「平和と公正をすべての人に」に役立てることのできるチャリティシャツ企画を立ち上げた。
着用マッチはSDGsが国連総会で採択された9月からスタート。9月10日、INAC神戸レオネッサがWEリーグカップの日テレ・東京ヴェルディベレーザで、さらに同日夜には、ジェフユナイテッド市原・千葉vsツエーゲン金沢のヒュンメルマッチで両クラブが着用してお披露目となった。
ツエーゲン金沢の白井裕人選手は、「僕たちが着用し、発信することにより、サッカーやスポーツの垣根を越えて、世界中の人々が、不平等なく平和に暮らせるような世界をみんなで目指すことができればいいなと改めて思いました」と持続可能で平和な社会の実現を望んだ。
ダイバーシティを感じたウォーキングフットボール
ヒュンメルマッチとなった千葉では、Jリーグ・Jクラブが力を入れているシャレン!(社会連携活動)の活動として、フードバンクやウォーキングフットボールも開催。選手のSDGsシャツ着用と合わせて、共生社会や地域コミュニティについても考える1日となった。
ウォーキングフットボールイベントでは、ジェフユナイテッドアンセムに掲げるダイバーシティの実現を目的に行われ、約100名の参加者のうち、3割が障がいのある人に。難聴の子どもと参加された男性は、「大人と混じってプレーするのは初めてですが、4歳になる息子も楽しんでいました」と芝生の感触を転がりながら楽しむ我が子の笑顔を喜んだ。
多様な人たちがサッカーを通して1つのチームに
各チームや試合の進行をサポートしたジェフユナイテッド市原・千葉レディースU18の選手は、チームメンバーを名前で呼びながら、気持ちよくプレーが進むように誘導。「先週も障がい者スポーツイベントのお手伝いがあったので」と話してくれたが、ダイバーシティへの慣れだけでない、フラットな心のやさしさが感じられた。
ジェフユナイテッド市原・千葉の鈴木大輔選手はケガのため試合に出られないことから、イベントを見学。「ウォーキングフットボールは、走らない、タックルをしない、といったルールがあることで、健常者も障がい者も、シニアも子どもも誰もが一緒になってボールを蹴れるところが素晴らしいと思いました。プロになると競争や勝敗を常に考えないといけないので、『楽しくサッカーをする』ということがなかなかできなくなってくる。でも僕がサッカーを好きな理由は、仲間とのつながりや一体感を感じられる時があるからです」とイベントを見てサッカーの楽しさを感じた模様。
11月6日までSDGsシャツを着用
SDGsシャツは、この後、9月17日にヴァンラーレ八戸、9月25日に福島ユナイテッドFCとINAC神戸レオネッサ、10月2日にツエーゲン金沢、11月6日の名古屋オーシャンズと、それぞれ着用を予定している。
シャツの背面はブラックのカモ柄がベースで、ヒュンメルと6つのフットボールクラブから平和へのパスとなるように、クラブのエンブレムを配置。前面には大輪の花が咲き誇る様子を描き、平和な日常が戻るようにと願いを込めたデザイン。
商品・販売情報
ヒュンメルSDGsシャツ
Price:6,380円(税込)
Size:S・M・L・O・XO・XO2・XO3(ユニセックス)
※2次予約のお届けは11月中旬を予定しています。